「秋のおどり」出演者一覧
(後援会だより他の資料より)


    平井正一郎                  
  構成・演出   (不明)                  
  音楽   (不明)                  
  振付   江川幸一   ほか              
  出演   (不明)                  
      (松組竹組合同公演)                  

大阪劇場「秋のおどり」は戦後すぐのことなので物資の不足が問題だった。
衣装は古着のありあわせ、小道具、舞台装置も満足なものは何ひとうなかったが、
レビュー「秋のおどり」は戦後のすさんだ人々の心を癒し、生徒全員の熱演で
大成功をおさめた。
(菅原みどり著「夢のレビュー史」より)

OSKは昭和二十年九月十五日「秋のおどり」で、いち早く戦後第一回公演の
スタートを切った。しかし舞台は焼失していたため使用できず、客席前方にある
オーケストラボックスの上に板を張り応急のステージとした。
舞台衣装はいうに及ばず、靴などは闇市を駆け歩いて探さねばならず、
これはと思う品物が見付かっても、目の玉の飛び出るような高値。
照明装置に付随するモーター類にも、旧海軍の「桜に錨」のマークが入っていた。
そんな不自由さも公演が再開された喜びで、出演者もスタッフも燃えに燃えていた。
(岡本友秋著「大劇33年の夢舞台」より)


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